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安全基本方針

 日頃はJR四国をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 弊社は四国の皆さま方に支えられながら、昭和62年のJR発足からすでに30年目を迎えています。これもひとえにお客さまをはじめ、地域の皆さまや関係各位のご支援、ご協力の賜物と深く感謝いたします。
 鉄道事業者にとって、安全の確保は事業運営の根幹であると同時に輸送業務の最大の使命であり、すべてに優先する最重要課題です。四国の基幹的公共輸送を担う事業者としてお客さまに安心してご利用いただけるよう、内外の経済情勢にかかわらず安全関連投資を堅持し、ハード・ソフト両面から安全・安定輸送に向けた様々な施策を継続して実施してまいりました。
 さらに、平成18年に施行された改正鉄道事業法に基づき、輸送の安全を確保するために遵守すべき事業運営の方針や体制を定めた『安全管理規程』を制定して、安全水準の維持・向上を図っています。
 具体的には、ハード面では、速度超過防止用ATS(自動列車停止装置)やオーバーランを防ぐ機能を持った運転状況記録装置の整備及び同装置を搭載した新型車両の導入、列車無線設備の整備、指令所建物や本四備讃線の耐震補強等の地震・津波対策などの安全対策を推し進めています。
 一方、ソフト面では、平成24年度から28年度までの5年を期限とする「中期安全推進計画」を策定し、ヒヤリハット運動とリスクアセスメントの展開を中心とした安全推進運動に取り組みながら、安全文化の定着化及び安全マネジメント体制の確立等を着実に推進しています。また、大地震や津波を想定した防災対応訓練の実施により、災害対応能力の強化を図るなど、ハード・ソフトの両面から安全管理体制の継続的改善に絶えず努めています。
 しかしながら、平成27年12月に、高徳線オレンジタウン駅構内において、運転士が停止信号に気付かず発車、安全側線に進入して1軸が脱線するという列車脱線事故を発生させ、皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしました。この事故を踏まえ、ハード・ソフトの両面からさらなる安全管理体制の改善に努め、信頼回復に向け全力を尽くしてまいります。
 この報告書では、昨年度(平成27年度)に実施した安全性向上に向けた主な取り組みや、事故の再発防止策を中心にご紹介しております。
 本年度は、「中期安全推進計画」の最終年度として安全文化(安全を普段着の行動とすること)を定着させ、さらなる安全な輸送サービスを提供します。また、「当社は、四国と運命共同体であり、四国の繁栄なくして当社の繁栄はない。」という認識のもと、四国家(四国という家)の一員であることを意識して、お客さまに『安心して』『喜んで』『末永く』ご利用いただけますよう取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。